情報技術の分野で働くなら、IT関連の資格を取得しておくと何かと有利である。例えば情報技術分野の知識に多少なりとも自信があるなら、応用情報技術者の資格取得を目指すという選択肢もある。この資格を得て、仕事で特別な権限が発揮できるというわけではない。
しかし資格を持っていた方が、能力をアピールするには有利である。応用情報技術者の資格を持っていると、一定以上のIT開発スキルを確実に有している証明になる。そのため資格を持っていたほうが、IT業界での就職活動やあるいは職場での人材としての評価に有利に働く。プログラマやシステムエンジニアとして働いている技術者が、仕事をしながら応用情報技術者の資格取得を目指すのであれば、勉強のための時間のやりくりが欠かせない。
例えば職場へ通う通勤時間を利用して資格を取るための勉強ができる。あるいは職場での休憩時間や自宅に帰ってからの空き時間も、試験勉強に活かすことが可能である。仕事が忙しいから資格の勉強は無理と考えているプログラマやシステムエンジニアは多い。
しかし工夫すれば勉強の時間を見つけるのは不可能ではなく、これからのIT業界で有利な立場で働くためにもチャレンジしてみる価値が十分にある。効率的に勉強するのであれば、IT関連の資格講座や教材を活用する方法も選べる。これらを利用する場合には多少の費用は掛かるが、試験勉強のための時間を少しでも短縮できるメリットは大きい。
応用情報技術者の資格とは、ITエンジニアとして応用的な知識や技能を有することを証明する国家資格である。この資格は受験資格などがなく誰でも受験できるので、興味があればすぐにでも申し込むことができる。
試験は午前のマークシート試験と午後の記述式の試験に分かれ、それぞれ150分の試験となる。この試験は、主に基本情報技術者試験の合格者が目指す試験となっており、この試験に合格すると次に高度情報処理技術者試験という、より専門的な知識を問う試験がある。情報システム会社に勤める場合、この資格の合格を推奨されていることがある為、これから情報システム会社に勤めようとする場合には持っておくとよいだろう。
この試験は午前・午後の試験でそれぞれ60%以上を取れば合格となるが、問われる知識は専門的なものが多い。すでに情報系の仕事に就いている場合、学習時間を作り出すことが大変だと思うが継続して学習する工夫がどれだけできるかが合格のポイントとなるだろう。受験者は男性が多く女性は少ない試験とされている。しかし、情報系の仕事には専門の知識が不可欠であり、企業によっては資格取得を支援する制度や、取得が義務付けされていることもあるので、女性でも持っておいて損はない。
この資格を取得することが就職に有利になるとは言い切れないが、出題される問題が仕事で役立つ知識であることは間違いない。この資格に合格するだけの知識を持っているかいないかでは、やはり持っている方が仕事に有利になるだろう。