応用情報技術者の取得を目指す人は、すでに情報技術の分野で仕事を持っているケースも多い。その場合には、開発の仕事を続けながら資格試験を同時並行させなければならない。仕事を持っている社会人は学生とは異なり、勉強のために多くの時間を捻出するのは難しい。そのため貴重な時間をできるだけ無駄にすることなく、効率的に資格試験の勉強を行う心構えが欠かせない。
応用情報技術者の資格試験のための勉強を無駄なく効率的に行うには、まず自身が現状でどのレベルにあるのかを分析する必要がある。すでにIT業界で開発経験があるなら、 ある程度の専門知識を有している可能性は高い。知っている知識を再度勉強することは無駄につながるため、内容を一通り確認するだけでも十分に試験対策となる。
そこで学習前の準備として、応用情報技術者資格の試験の出題範囲を参考にしながら、知っている知識と知らない知識をあらかじめ明確に分けておく。その中で特に苦手としている分野があれば、重点的に学習するよう意識すると合格の可能性は高い。
また資格試験の対策として、完璧を目指さない心構えが役に立つ。資格試験では満点を取る必要はなく、合格ラインをクリアしさえすれば資格の取得が可能である。効率的にポイントを稼ぐことができる部分を徹底的に抑え、他の部分はある程度力を抜く工夫も欠かせない。完璧を目指すと本番までに学習スケジュールが間に合わず不合格という事態になりかねないため注意を要する。